評価方法EVALUATION

繊維製品等の持続冷感性試験(一般財団法人ボーケン品質評価機構との共同開発)

 (一財)ボーケン品質評価機構との技術業務提携の取り組みの一つとして、新規試験方法の共同開発を行っております。この度、お客様からのご要望が多かった、繊維製品等を対象とした持続冷感性試験を共同で開発いたしました。

 

(背景)

 近年、記録的な暑さが続く中、涼しく快適に過ごすためのさまざまな暑さ対策商品が発売されています。その中に触った瞬間にひんやり感を感じられる商品として、接触冷感素材があります。これらの素材の冷感の強さは「接触冷感試験(Qmax)」で評価できますが、冷感がどのくらい続くのかを評価する方法はありませんでした。冷感の持続性に関する試験は、(一財)ボーケン品質評価機構との共同開発で、2023年に「ジェル製品等の持続冷感性試験」をリリースしましたが、繊維製品についても冷感の持続性を評価したいというご要望が多数寄せられたため、このたびの開発に至りました。

 

(試験概要)

 体温(36℃)を想定した熱板の上に試料をのせて、接触部分の試料表面温度を計測。この試料表面温度が34℃以下を維持する時間(想定冷感持続時間;秒)を算出。

*試験結果と併せて、「使用状況によって効果が低減する場合があるためご注意ください。」などの注意表示の記載をお勧めしています。

 

(その他)

 本試験以外に、サーモグラフィーを用いたビジュアル表現や人体・サーマルマネキンを使った評価など、様々な評価をご用意いたしております。

<試験例>