評価方法EVALUATION

気化冷却性試験(一般財団法人ボーケン品質評価機構との共同開発)

 一般財団法人ボーケン品質評価機構との技術業務提携の取り組みの一つとして、新規試験方法の共同開発を行っております。この度、その第一弾として、気化冷却性試験を開発いたしました。当社ではもちろんですが、一般財団法人ボーケン品質評価機構でも試験実施可能です。

(背景)

 近年、熱中症対策のアイテムとして、汗や水が蒸発する際にからだの熱を奪う気化冷却を利用したタオルやシャツなどが増えてきました。この気化冷却の効果は大きく、気温が高い場合でも効果を発揮します。

 

(試験概要)

 模擬皮膚の上に置いた生地に汗を想定した水を吸水させます。この時の模擬皮膚から奪う熱量を測定します。この熱量が大きいほど、冷却効果が大きいといえます。

測定した熱量を基に、所定条件での官能評価との相関より冷感指数(高温多湿環境 28℃80%RHでの体感を想定した指標)をご提供いたします。

 

(試験結果例) 

 冷感指数:1.7

  ・指数の目安もございますが、未加工品などとの相対比較が望ましい

 

(目安)

 冷感指数“1.0”以上

  (冷感指数スケール) 0:冷たくない ⇔ 4:かなり冷たい

※所定条件での官能評価結果との相関より算出したものであり、必ずしもこの効果を保証するものではありません。使用条件や個人によって異なります。

 

(その他)

 気化冷却効果の評価には本試験以外に、サーモグラフィーを用いた結果のビジュアル化、発汗サーマルマネキン試験や着用試験による製品評価など、様々な試験をご用意いたしております。

【サーモグラフィーを用いた結果のビジュアル化】   

   <滴下前>      <滴下後> 

【着用試験】

   <冷却前>      <冷却後> 

⇒(関連)「ネッククーラー」の性能評価